「どうぞ、どうぞ」
「どこでも連れてって」
にやけ顔のふたりから許可を得ると、新海くんがわたしと手を繋ぎ直して教室の外へと引っ張る。
「行こう、ニコちゃん」
「え、どこに……」
「中庭」
「どうして……」
「ニコちゃんと一緒にサンドイッチ食べたいから」
振り向いて、ふわっと笑った新海くんの手に握られているのは茶色の紙袋。中に入っているのは、たぶん手作りのサンドイッチ。
それを一緒に食べるのは、野田くん達じゃなくてわたしでいいの——?
中庭まで歩いていくあいだに、新海くんと繋いだ手がものすごく熱くなって。
心臓が壊れそうなくらいにドキドキした。



