初恋ランチタイム


 手をかけていた窓のサッシをぎゅっと握りしめると、わたしの左右に立っていたカノンとアキナが「ねえ」と同時に声をかけてくる。

「ニコちゃん、告白しないの?」

「今、わたしも同じこと聞こうとしてた」

 カノンとアキナが、左右からわたしの顔を覗き込みながらニヤッと意地悪く笑う。

 告白なんて……。

 週二のランチタイムすらなくなってしまった今、そんなことできるはずがない。

「いいの、別に。わたしは、新海くんが笑ってたらそれで嬉しいから」

 からかって笑うカノン達に返したのは、半分本音で半分ウソ。

 新海くんが笑ってくれるのは嬉しいのに、それがわたしの前限定じゃないことに少しモヤモヤする。

 でもこんな気持ち、絶対誰にも話せない。