「ニコちゃんお待たせ。ごはん食べよ~」
新海くんを取り囲む男子たちの背中を睨むように見ていると、連れ立ってトイレに行っていたカノンとアキナが教室に戻ってきた。
「うん、おかえり」
カノンとアキナと一緒に、わたしも机の上にお弁当を広げる。
最近のわたしは、コンビニのおにぎりや買い置きのパンを持ってくることがほとんどなくなって、ほぼ週五でお弁当。お母さんが作ってくれるときもあるけど、そうじゃないときは自分で作る。
おかずの半分以上は冷凍のおかずだけど、卵焼きだけは毎回自分で作るようにしていて。だいぶ、見栄えよく作れるようになった。
もちろん、新海くんのつやつや、ふわふわな卵焼きに比べたらまだまだだし、お弁当の彩りだって、カノンやアキナの持ってくるママたち手作りお弁当に比べたら全然だけど。
カノンやアキナの話を聞きながらお弁当を食べていると、新海くんを囲んでいた男子たちのグループが一斉に立ち上がって椅子を移動し始めた。



