日美子、16才。

地方の女子高の2年生。

彼女は、漆黒の艶髪、色白餅肌、切れ長の目の持ち主。

昔で言うところの山口小夜子を高校生にしたような、アジアンビューティー系の美少女である。

ところが、彼女は自分のことを美少女とは思っていない。

いま通っている高校は平和なので、日美子のことを、素直に、綺麗で羨ましいという友達も多い。

しかし、いくらそう言われても、彼女はその言葉を真に受けることが出来ずに居る。