ジュヌヴィエーヴ、18才の新社会人。

仕事初日、彼女はかなり緊張していた。

彼女の生まれはフランスだが、幼少期には既に日本に引っ越してきており、育ちは日本海側の、過疎化が進む田舎町である。

ジュヌヴィエーヴの家庭は、母ひとり子ひとりである。

彼女の母、悦子は、大学時代に語学留学で渡仏したのだが、悦子は学問よりも、美男子との恋に溺れた挙げ句、ジュヌヴィエーヴを身籠った。

悦子の両親は激怒するも、悦子は出産することを決意、相手の男とも事実婚状態に。

ところが、いざ一緒に暮らしてみたら、二人の関係が破綻するのはあっという間だった。