Cherry Blossoms〜感情より大切なもの〜

「あの、どこかでお会いしたことありますか?申し訳ありませんが、お名前ヲ教えていただいてもよろしいでしょうか?」

一花が困惑した様子で訊ね、桜士は咄嗟に一花の半歩前に移動した。四人が一花に危害を加えるのでは、と思ったためである。

姫君を守る騎士のような桜士の行動に、四人は全員頰を赤く染めて桜士を見る。だが、金髪の髪にブランド物のアクセサリーを身に付け、ブランド物のバッグを手にした四人の中で一番派手な女性が口を開いた。

「覚えてないの?蒼井千春(あおいちはる)よ」

千春が自分の名前を言うと、残りの三人は顔を見合わせた後、それぞれ名前を言う。

「不破七海(ふわななみ)よ」

七海は髪を水色に染め、一花を無表情に見つめている。

「今井莉緒(いまいりお)よ〜」

オレンジに髪を染めている莉緒は、一花ではなく桜士を見ていた。露出の多いトップスから、わざと谷間を桜士に見せつけている。

「風祭玲(かざまつりれい)」

髪の所々に赤いメッシュが入っている玲は、一花と桜士を交互に見つめ、自己紹介をした。