聡明なインテリ総長は、姫を余すことなく愛したい


「それらを取り締まって秩序維持をするのが、ノヴァだということです。少しは理解出来ました?」



…………。



「………はい。大丈夫です」



「かなり間が開きましたけど?」



訝しげな目で見られてムッとする。



「しょ、しょうがないじゃないですかっ…!私そこまで頭良くないですもん…!」



そうだよ…!成績だって普通なのに…!



一気にそんな事言われても、すぐに理解出来るわけない。



あと、今気づいたけど紫呉さんと斗真さんが着ている制服は偏差値がとても高いことで有名な男子校の制服だった。



紫呉さんの話し方が丁寧なのも、なんとなく納得できる気がする。



…じゃなくて!今はいいんだこの話。



「お馬鹿ですみませんでした…!」



もういっその事開き直ってしまおう。



そう思って言ったら、紫呉さんは肩を震わせて俯いてしまった。



……あれ?紫呉さん、どうしたんだろう…?