「愚痴はないけど…ありがとう、彩那ちゃん」
何だか一気に悩みが吹っ飛んだのは、絶対絶対彩那ちゃんのおかげ。
だからその気持ちを込めて、私なりの笑顔でお礼を言った。
「っ眩しすぎだから…!この顔面国宝め〜!」
「わっ、く、くすぐったいよ彩那ちゃん!あははっ…!!」
彩那ちゃんに脇をくすぐられて笑い声を上げる。
「っほ、ほんとにやめて〜!これ以上は死んじゃう…!」
私がそう言うと、彩那ちゃんはやっと手を止めてくれた。
私、何も悪いことしてないのに…くすぐられる必要なかったよね…?
「翠、これだけは言っとく。翠の笑顔は人を殺せるくらい破壊力があるの。むやみやたらに笑っちゃダメだかんね?」
「こ、殺…!?なんで…」
彩那ちゃんが言ってることが何一つ理解出来ず、頭を抱えた。



