聡明なインテリ総長は、姫を余すことなく愛したい


『は、春風翠だよ』



『翠ね!あたしは姫崎彩那!彩那でいーから!これからよろしく、翠!』



『う…うんっ!』



それが私たちの出会い。



正反対な私たちだけど、逆にそれがいい…のかな?



オシャレですぐ誰とでも仲良くなれる彩那ちゃんは、こんな私とも仲良くしてくれる。



「…ん?翠、どーしたの?あ、もしかしてあたしに惚れちゃった?翠ならいつでもウェルカムだけど」



私の顔を覗き込んで笑う彩那ちゃんは、とっても優しい。



優しくて明るくて可愛くって…私にはもったいないくらい。



「ううん、なんでもないよ。彩那ちゃんが可愛くて見とれちゃってたの」



「っ〜!!何その不意打ち…破壊力半端ないって…」



「…??彩那ちゃん…?」