聡明なインテリ総長は、姫を余すことなく愛したい


『す、すみません…!』



『全然へーき…って………』



ペンを渡してくれた後ろの席の女の子に謝って、その子が私の顔を見た瞬間のこと。



『え、待ってちょーヤバいんだけど!!!』



『えっ…?』



いきなりガシッと私の肩を掴んで目を輝かせたのが、彩那ちゃんだった。



『顔ちっさ!腕と足細すぎ!!肌も超白いし超綺麗ってヤバすぎない!?いや、そもそも顔の良さが半端じゃないし…!!ちょ、どこのファンデ使ってんの!!?』



『お、落ち着いてください…!!』



彩那ちゃんが取り乱したように私を質問攻めにしてきたときは、本当にびっくりしたなぁ…。



それからメイクは一切していないこととかを話していくうちに、私たちは気づけば笑いあっていた。



『こ〜んな美少女がこの世に存在するとか、マジびっくりした。ってか、名前なんてゆーの?』