聡明なインテリ総長は、姫を余すことなく愛したい


緩く巻かれたキャラメルブロンドの髪に、毎日手を抜かない綺麗なメイク。



一見派手にも見えるけど、彩那ちゃんの顔のパーツがあまりにも整っているから全然気にならないし、むしろ似合いすぎている。



どうしてこんなに可愛くて明るい彩那ちゃんと友達になれたのか、未だにわからない。




初めて話したのは入学式の日だった。



生徒玄関前に張り出されたクラス発表の紙を見て教室に向ったら、出席番号順に座るように書かれていたため、その通りに座った。



みんな緊張している…というわけでもなく、もう色んな人たちと話し始めていて。



(ど、どうしよう…このままじゃすぐにグループができちゃう…!)



そんな焦りを感じ始めていたとき、後ろの席の人の方にペンを落としてしまった。