聡明なインテリ総長は、姫を余すことなく愛したい


見覚えのない部屋に一人取り残され、辺りをキョロキョロしてしまう。



そもそもここはどこなんだろう…?



紫呉さんたちの倉庫…じゃないよね、絶対。



温かみのあるクリーム色の壁を見ると、ここか普通の家だということが伺える。



私が今いるのはベッドの上。



そこから見えるのは大きな本棚の数々と、最低限のインテリアのみ。



誰かの部屋であるとは思うけれど、一体どこなのだろうか。



…そういえば私、なんで倒れたんだっけ…?



蓮見先輩との出来事を忘れたわけではない。



でも、少なくとも倒れるほどの何かをされたとかじゃなかったはず…。



蓮見先輩に連れられて部屋に入ったら牢屋があって、そこに閉じ込められて…。



………そうだ。



蓮見先輩が近づいてきたと思ったら、そこに紫呉さんが来てくれたんだ。



って、あれ…?



なんで紫呉さんはいないの…?



そこで、この場に紫呉さんがいないことを不思議に思い、紫呉さんに何かあったのかもしれないという最悪の事態を想像した。