聡明なインテリ総長は、姫を余すことなく愛したい


「別に僕はRadicalに特別思い入れがあるわけじゃないし、こういうことをするコネが欲しかったから入っただけなんだけど…妙に周りがうるさくてね。成り行き上総長なんかをする羽目になったんだ。君を僕のものにすると決めた日から、あの手この手を使って手に入れた地位。できるだけ有効活用したいから、それを邪魔するNovaは排除しておかないと」



それって…もしか、しなくても………。



彼が『Radical』に入った経緯。



『Nova』を目の敵にする理由。



それら全て、私が関係していたってこと…?



昔の彼らの関係まではわからない。



でも、少なくとも今紫呉さんたちが困っているのは…。



ぜんぶ、私のせいだった……?



「っ…」



「あれ、翠ちゃんどうしたの?もしかして、怖くて泣きそうなのかな?うーん…でもまぁ、泣き顔も可愛いし…それもいいかも」



っ違う、今さらそんなことで泣いたりしない。