まさか蓮見先輩と遭遇するだなんて思わなかったから、今とても動揺してしまっている。
だ、大丈夫…一旦落ち着こう。
ここはあくまで学校内。
先輩が私に何かしてくる可能性は、外にいる時より少ないはず…。
危機感を持ちつつ、いつも通りの私で話せばいいだけ。
鼓動が速くなるのを感じながら、冷静さを失わないように自分に言い聞かせた。
「す、すみません…。友達を待たせてるので、それは出来ないです」
失礼な態度をとらないように、ペコッと頭を下げて謝った。
「そっか…それは残念」
すると、蓮見先輩は本当に残念そうな顔をして呟く。
あれ……?
もしかして蓮見先輩って、やっぱりいい人…なのかな…?
思いのほかあっさり言われて、なんだか拍子抜けしてしまう。
緊張して損したかも…なんて、気が抜けそうになった時。



