聡明なインテリ総長は、姫を余すことなく愛したい


そもそも、仲のいい友達は彩那ちゃんくらいしかいない私にとって、よほど有名じゃない限り先輩たちのことなど知る由もないのだ。



「蓮見先輩はね『風紀の王子様』って呼ばれてるんだよ」



「………風紀の王子様…?」



…って、なに……?



聞き慣れない単語が出てきて目が点になる。



そんな私を見かねて、彩那ちゃんが説明してくれた。



「風紀委員の仕事はだいたい頭髪・服装検査をやってるから、なんとなく学校の嫌われ役って感じだけど…ほら、蓮見先輩って超イケメンじゃん?」



「それはそう…だね?」



「だから、蓮見先輩に注意されたいがために校則破る女子が多数いてさ。ついたあだ名は風紀の王子様。しかも優しく注意してくれるらしくて、いつの間にか大人気ってわけ」



「へ、へぇ……?」



なんだか少女漫画の世界の話みたい…。