フレッドが目の前にいる。
大切だからこそ私は消えたのに、なぜか泣きそうな顔で私の前にいる。
喜んではいけないのに、嬉しくて切なくて思わずフレッドのローブをギュッと握った。
「えっ……!? なんで!?」
「……ユーリ、ずっと探してた」
「イリス様は!? 婚約したんでしょう!?」
「……手紙にも書いてあったが、いったいなんの話だ?」
顔を上げて眉間に皺を寄せたフレッドが、逆に問いかけてきた。
だって、隣国の令嬢と婚約したのではないのか? それはイリス様ではなかったのか?
「だって、フレッドは隣国の貴族令嬢と婚約したって……」
「ああ、確かに婚約した。ユーリと」
「!?!?」
フレッドの言葉に意味がわからず、言葉が返せない。
なぜ、フレッドは私と婚約などしたのだろうか? 完全に相手を間違えていると思うのだけど。
大切だからこそ私は消えたのに、なぜか泣きそうな顔で私の前にいる。
喜んではいけないのに、嬉しくて切なくて思わずフレッドのローブをギュッと握った。
「えっ……!? なんで!?」
「……ユーリ、ずっと探してた」
「イリス様は!? 婚約したんでしょう!?」
「……手紙にも書いてあったが、いったいなんの話だ?」
顔を上げて眉間に皺を寄せたフレッドが、逆に問いかけてきた。
だって、隣国の令嬢と婚約したのではないのか? それはイリス様ではなかったのか?
「だって、フレッドは隣国の貴族令嬢と婚約したって……」
「ああ、確かに婚約した。ユーリと」
「!?!?」
フレッドの言葉に意味がわからず、言葉が返せない。
なぜ、フレッドは私と婚約などしたのだろうか? 完全に相手を間違えていると思うのだけど。