「ただ勇者としての気質はそのままなので、イリスはお転婆で大変でしたがな。それも十歳までの話です。淑女としての教育を受け、おそらくイリスが今後この聖剣を扱うことはないでしょう」
「それにこの聖剣は資格がある者でないと鞘から抜くことすらできません。お試しになってください」
私は聖剣を受け取り鞘から剣を抜こうとしたけれど、びくともしなかった。そこでフレッドに手渡してみる。
フレッドが柄を手にした瞬間、聖剣が淡い光に包まれた。ゆっくりとフレッドが剣を引くと、スルスルと透き通った剣身が姿を見せる。
「なんと!! 聖剣が……!!」
「ああ、なんて美しい剣なのでしょう……お父様、わたし決めました」
「……そうだな。うむ、いいだろう」
イリス様は真っ直ぐにフレッドへ視線を向けて、口を開く。
「聖剣に認められし勇者様。この剣は貴方様がお持ちになるべきです。どうぞ、その御心のまま剣を振るってくださいませ」
「それにこの聖剣は資格がある者でないと鞘から抜くことすらできません。お試しになってください」
私は聖剣を受け取り鞘から剣を抜こうとしたけれど、びくともしなかった。そこでフレッドに手渡してみる。
フレッドが柄を手にした瞬間、聖剣が淡い光に包まれた。ゆっくりとフレッドが剣を引くと、スルスルと透き通った剣身が姿を見せる。
「なんと!! 聖剣が……!!」
「ああ、なんて美しい剣なのでしょう……お父様、わたし決めました」
「……そうだな。うむ、いいだろう」
イリス様は真っ直ぐにフレッドへ視線を向けて、口を開く。
「聖剣に認められし勇者様。この剣は貴方様がお持ちになるべきです。どうぞ、その御心のまま剣を振るってくださいませ」



