赤い隕石と願い星のやり取りを隠れて見ていた流星群達がそう言って他の星達に知らせた。
「な、何だて!?」
「願い星が連れさらわれただって!?」
「はい…」
「近くに居たのなら何で助けなかった!」
「す、すみません!まさかあの赤い隕石が条件をのむとは思わなくって…」
「困った事になりましたな…」
「…」
「どういたします?」
星達は流星群達からそう聞いて星達は悩んでいた。
「仕方がありません願い星が帰って来るのを待ちましょう」
「しかし!」
「追いかけると行ってももう星の彼方」
「そうですなぁ追いかけるのも難しいですし…」
「第一、何処に行ったかさえ分かりません…」
「それに輝きが消えていないのなら願い星はまだ消えてはないと言うこと」
「ですがそれを逆に言いますとまだ願いを叶えたいと思うものは見つかってはいないと言うことにもなります」
「ええ…」
「どういたしましょう…」
「今は願い星が無事に帰って来る事を信じましょう」
「ですが!もし帰って来なければ我々は!」
そんな話の最中に流星群達はふと疑問に思い他の星達に恐る恐る尋ねた。
「あ、あの…」
「どうかしたのかね?」
「あ、いえ大したことではないのですが…」
「何だ言ってみろ」
「もしその…連れて行ったその隕石の願いを願い星が叶えたらどうなるのでしょうか?」
「それにその隕石の願いを叶えたとしても我々は再び輝き出せるのでしょうか?…」
「それは…」
「それは恐らく無理でしょう」
「何故です?」
「本来、願い星は七色に輝いてこそ願いが叶えられるそれに加えて願い星、本人が叶えたいと思える者でなければ叶えられない」
「そうですな…それにもし聞き入れても叶えるのは難しい今は青一色になってしまっているからな…」
「つまりどう言うことですか?」
「願い星は通常、願いを叶えるのは七色に輝いていることと願い星、自信が叶えたいと思う者でなければ願いを叶えられるのです」
「え?…じゃ今の願い星は七色ではないから叶えられないのですか?」
「いいえ叶えられます。また再び七色に輝けば…」
「ですが再び七色に輝くことはできるのですか?」
「それは…私にも分かりません実際に輝きを無くしかけたのは今回が初めてなのですから再び輝き出せるのか…」
星達は途方にくれていた。
その頃 赤い隕石と願い星は…
「ちっょとおじさん!どこ行くのさぁ!?」
「そんなの決まってんじゃねぇかお前の行きたいて言ってたところにいろいろ行くんだよ!」
赤い隕石はそう言ってさっきまで行った天の川のほとりからちょっと離れた所にある星を見てそこへと向かった。
「まずはこっから近いあの星にスッか!」
「え!ちょっと待ってわぁ」
そう言って赤い隕石は勢いをつけて流れて行った。
願い星は赤い隕石にはまってしまっているため身動きが出来ないためそのまま赤い隕石と一緒に流れるしかなかった。
「よしゃ到着とおいついたぞ」
「もう…いきなり動かないでよ!ビックリするじゃないか!」
「わりわりけど別の星に来れたんだからいいじゃねぇかどうだ初めて他の星に来た感想は」
「…」
「?どうした感動のあまり声もでねぇか」
「…ここ何もないじゃん」
願い星が文句を言って赤い隕石がついた星を見たら見事に砂だらけの星だった。
「え?…見事に何もないし砂だらけだな…」
「もう何で最初の星は何もないところ何だよ…つまんないよ…」
「…」
そう言って願い星は赤い隕石に文句を言ったが
「?おじさん?…」
「…」
願い星の呼び掛けに赤い隕石は何も答えなかった。
「おじさんてば!」
「!?…何だよでかい声だして」
「さっきから呼んでるのにおじさん聞いてないんだもん」
「わ、わりちっと考えごとしてたんだよ」
「…ここつまんないよ何も無いし他のところ行こうよ」
「ああ、そうだな…」
「?…」
願い星は赤い隕石にそう言って赤い隕石に他の星に行くように促した。
だがこの時、願い星は知らなかった赤い隕石が何も言わなかったのか…その時はまだ知るよしもなかった。
「よしゃ!!今度こそ到着!」
そう言って赤い隕石と願い星は次の星についた。
「わぁ凄いキレイ!!」
その星を見て願い星は目を輝かせて喜んだ。
「ここは水の星だからな水は透き通っていていつも汚れないようにキレイにしてる星、何だよ」
「へーそなんだ」
「ちっとよって行くか!」
「え?わぁ!ちょっと!」
願い星に有無を言わせずに赤い隕石は水の星に降りた。
「よし!ついたぞ…」
「もう!さっきも言ったけどいきなり動かないでよビックリするじゃないか!」
「わりわり」
「もう…ここが水の星…」
水の星についた願い星は赤い隕石に文句を言ったが目の前の光景に願い星は感動していた。
水の星はその名のとうり全てが水だった。
水の星はプールのように遊ぶところがいっぱいあった。
「わぁ…何だか楽しそう!」
それを見て願い星は喜んでいた。
「遊びに行ってみるか?」
赤い隕石がそう尋ねたら願い星は元気よく頷いた。
「うん!!」
「よし!今、 外してやっからな…?」
 そう言って赤い隕石は自分の額にはめた願い星を取ろうとした。
「あれ?…」
「どうかしたの?おじさん?」
「あ、いや…と、取れね…」
「え?…ええ!?」
赤い隕石が額にはめた願い星を取ろうとしたがぴったりとはまってしまって赤い隕石の額から外れなかった。
「うそ!…う~う~…動けない…」
願い星が自分から抜け出そうとしたがしっかりはまってしまって自分からでも抜け出せなかった。
「…」
「…いや、その何だ…アハハ」
「笑って誤魔化さないでよ!おじさん!」
願い星はせっかく遊べると思って喜んでいたのだが赤い隕石から体が取れなくなってしまい願い星は怒って赤い隕石に文句を言った。
「いや…わり…まさか取れなくなるとは思ってなかったからな」
「これじゃ折角 来たのに遊べないよ」
いきなり連れてこられても願い星は少し楽しみだったため体が外れなくってはどうしようもなく願い星は落ち込んでしまった。
「…よし!分かった !!」
「?」
「このまま遊びに行くぞ!」
そんな願い星の声を聞いた赤い隕石は願い星を額についたままプールの方へ行った。
「え!…ちょっと待っておじさん!」
願い星が止めるのも聞かずに赤い隕石はプールにそのまま飛び込んだ。
「ヤッホー!!」
赤い隕石は勢いよく飛び込んでバシャと水しぶきを上げた。
「…」
「気持ちいいなぁ!!…?どうかしたか?」
赤い隕石は願い星にそう尋ねたが願い星は何も言わなかった。
「?どうした…楽しくなかったか?」
「…」
「…(楽しくはないか…動けないからな)」
何も言わない願い星のことを赤い隕石が気にかけながらもそう思っていた。
「お、面白い!!ねぇも一回!!」
願い星は面白すぎて反応が遅くなったが歓声の声を上げた。
「え?…」
「ねぇおじさん!もう一回!!」
そんな願い星の声を聞いて赤い隕石はキョトンとしていたら願い星は赤い隕石にせがんだ。
「…お、おう…うんじゃもっかい行くぞ!!」
「うん!!」
そして願い星と赤い隕石は水の星でたくさん遊んだのだった。
「あー面白かったね!」
願い星が満足げにそう言った。
「…」
「?…どうかしたの?おじさん」
何も言わない赤い隕石にそう願い星が尋ねた。
「…?ああ良かったな(俺はものすごい疲れたぞ)…」
赤い隕石は答える気力がなくようやくそう言ったがもう疲れきっていて話すのもやっとだった。
「?…おじさん何か疲れてない?」
「…?ああ」
「楽しくなかった?」
「そんなことは…」
「じゃ何でそんなに疲れてるの?」
「それは…(お前のせいだ!!…と言いたいが仕方ないんだよな)ハァー」
そう思いながらもこれも願いを叶えるためだと思い赤い隕石はこらえた。
「?」
そんな赤い隕石の声を聞いても何もわかってない願い星だった。
そもそも赤い隕石が疲れてしまったのは願い星が赤い隕石に何度もプールに飛び込ませたため赤い隕石は疲れてしまったのだった。
「ハァー(これも俺の願いを叶えるためだ!!)…よし!」
「?…」
「そんじゃ次の星に行くぞ!!」
「…」
赤い隕石がそう言ったが願い星は何も答えなかった。
「?…おい…どうかしたのか?…」
「…」
赤い隕石が呼び掛けたが願い星は反応はなかった。
「…ま、まさかもう消えちまったんじゃ!?…お、おい」
赤い隕石は焦ってもう一度 、願い星に呼び掛けた。
「…すー」
「え?」
願い星の寝息が聞こえてきた。
「…すー」
「…な、何だ寝ちまっただけか…ハァー(ビックリしたじゃねぇかたく)」
さっきまであんなにはしゃいでいたのにもう眠ってしまったのか願い星の寝息を聴いてまだ消えてはいないのに安心した赤い隕石はタメ息をついた。
「ハァーたくこっちが疲れてるつうのに…」
そう言いながらもどこか嬉しそうに少し微笑んだ赤い隕石だった。
「…さてと…どうすか…こいつも寝ちまったし…確かこの星に酒が飲めるところがあったなそこに行くか…」
赤い隕石は願い星が寝てしまったので他の星には行かず願い星が起きるまで水の星にある酒場に行って時間をつぶすことにした。
「らしゃい!?…」
赤い隕石がとあるお店に入ったら赤い隕石が店に入るなり店の亭主が驚いて怯えていました。
「?…あ(そう言えばこの店 前に来た店じゃねぇか参ったな)」
赤い隕石は店に入って店の亭主が怖がっていたのに気がついてその店を出ようとした。