そして私は後に、更に大きな絶望に苛まれることになる。
 今回絶対に受験を合格するつもりでいたせいで、担任に何度止められても、滑り止めの私立を適当に選んでしまったことだ。

 それが国でも有数の、将来裏社会を束ねるであろう有名な跡取りがゴロゴロ、そうじゃなくとも不良ばかりが集まる、女子生徒数も極端に少ない治安の悪すぎる高校だということを、今更入学前のオリエンテーションで知り、膝から崩れ落ちた。




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