無口な彼の素顔〜職人技に隠された秘密〜

 優が何とか仕事を終えたころ、近くのコンビニに着いたと連絡が入った。

「お先に失礼します」

 遠慮がちに出ていく優をみんなが生温かい目で見送る。優が出た後の社内では「あれはデートだよねー」と会話がされていた。

 コンビニに着いた優は目を見開く。コンビニには似つかわしくない高級車が止まり、もたれかかって立っている専務は、作業着やスーツとは違い、芸能人かと思うほどオシャレだ。思わず自分の服装を見てしまう。

 いつも現場に行く前に社内で着替えるので、現場での汚れていい服とは違い、通勤用の膝丈スカートとカーディガンだが、果たして専務と並んで大丈夫なのだろうか?

 一方の瑛斗も驚いていた。

 先程、現場で別れた時とは全く違う服装に、ドキドキが止まらない。

「お待たせしました」
「いや……」
「この格好で大丈夫ですか?」
「可愛い……」
「へ!?」