◯4月 新学期
◯学校 朝
下駄箱前に貼られているクラス表を見ている舞と香織。
香織「今年も私と舞ちゃん同じクラスだ!」
舞「ほんとだ…!! やったーーーっ!」
後ろからリアムが近づいてくる。
リアム「舞は、僕と同じクラスっていうのは嬉しくないの?」
香織「あ、ヘニンガーくん…。」
(今日もイケメン!! 舞ちゃんとお似合いすぎる!!! とっても美男美女だな〜)
舞「ちょっと、香織のことまで敵視しないでよね」
リアム「…ごめん」
香織(ここ一か月半で、ヘニンガーくんの舞ちゃんに対する独占欲が増してるのが顕著に見られるなぁ)
波瑠「とはいえ、リアムがこの学校に通うのもあと二週間もないだろ」
舞(…そうなんだよね。あと、二週間もない。正確に言うと、あと12日)
リアム「そんなことは気にしなーい! 今を楽しむんだ!」
リアムが高らかに言った。
香織「…っていうか後ろの方々は…?」
香織が、リアムの後ろにぞろぞろと群がる女子たちを見つめて言う。リアムが後ろを振り返り、その方向を見る。女子たちの目にハートが浮かぶ。
リアム「…だれだろ」
ボソッとつぶやいて、再び舞の方を向く。
リアム「舞、教室はいろーっ」
リアムが舞の手を取り、恋人つなぎをする。
それから下駄箱の中へ消えていった。
優雨・波瑠(いや、この女子たちってリアムのファンだよね? 多分、今日入学してきたばっかりの)
優雨「あー…リアム、御子柴さんにゾッコン&独占欲鬼&溺愛度マックス&他の女の子に興味ゼロのヘタレだから、あんまり近づくのはお勧めしないよー?」
波瑠「代わりに俺とかどーお?」
優雨の言葉を聞いてサーっと退散していく女子たち。波瑠の声は、全員に無視される。そんな親友の姿を見て、優雨がポンと肩をたたく。
◯リアムの部屋
リアムがゲーム機をシャットダウンし、舞がコントローラーを机に置く。それから、リアムがベッドにダイブする。仰向けになって両腕を広げ、舞にアピールする。
リアム「ねーえ。」
舞「何?」
リアム「一緒に寝よ?」
舞「はっ!?!?!?!?!?!?!?!?!?」
リアム(想像以上の驚き具合だな―――)
「だいじょーぶ。何にもしないから。」
(だって、手を出して嫌われたくないもん。これから長く付き合っていく気なんだから、焦らなくてもいい。)
舞「…」
リアム「もーっ」
黙って座り込んでいる舞に近寄り、両腕でガバッと捕まえたリアム。
リアム「きょーせいれんこー!!!」
舞「うわっ」
ひょいっとお姫様抱っこして、舞をベッドへ運ぶ。それから舞を押し倒して、リアムが上になった。数秒間、時が止まったように固まってしまうリアム。
その空気に堪えられなくなった舞が叫ぶ。
舞「このっ…嘘つき―っ!」
手当たり次第に近くにあったクッションを投げた。クッションを食らったリアムは、舞の横に、舞に背を向けるようにして横たわった。
リアム「ごめん想像以上に素晴らしい眺めだったもので!!!」
舞「開き直んなばーか」
リアム(どうしよう本当にかわいすぎる…今危なかった。よく耐えてくれた僕の理性!)
すると、舞が、見えないリアムの顔を見ようとリアムの背中側から覗き込んだ。
リアム「うわっ…ちょっとびっくりしたー」
舞「リアム、顔赤いじゃん」
リアム「えっ⁉」
レアなリアムの顔を見られて、ご満悦の舞。
リアム「ちょっと、笑わないでよ…」
赤い顔を必死に隠そうとするリアム。
舞「えへへ、この顔は、私しか見たことが無いんだろうな、って思ったらなんだか笑顔になっちゃって」
リアム「…!!!」
舞「ひゃっ、」
勢いよくリアムが舞の唇を奪った。噛みつくようなキスが何度も何度も降ってくる。
リアム「愛…してる」
リアムがそう囁いた。
◯学校 朝
下駄箱前に貼られているクラス表を見ている舞と香織。
香織「今年も私と舞ちゃん同じクラスだ!」
舞「ほんとだ…!! やったーーーっ!」
後ろからリアムが近づいてくる。
リアム「舞は、僕と同じクラスっていうのは嬉しくないの?」
香織「あ、ヘニンガーくん…。」
(今日もイケメン!! 舞ちゃんとお似合いすぎる!!! とっても美男美女だな〜)
舞「ちょっと、香織のことまで敵視しないでよね」
リアム「…ごめん」
香織(ここ一か月半で、ヘニンガーくんの舞ちゃんに対する独占欲が増してるのが顕著に見られるなぁ)
波瑠「とはいえ、リアムがこの学校に通うのもあと二週間もないだろ」
舞(…そうなんだよね。あと、二週間もない。正確に言うと、あと12日)
リアム「そんなことは気にしなーい! 今を楽しむんだ!」
リアムが高らかに言った。
香織「…っていうか後ろの方々は…?」
香織が、リアムの後ろにぞろぞろと群がる女子たちを見つめて言う。リアムが後ろを振り返り、その方向を見る。女子たちの目にハートが浮かぶ。
リアム「…だれだろ」
ボソッとつぶやいて、再び舞の方を向く。
リアム「舞、教室はいろーっ」
リアムが舞の手を取り、恋人つなぎをする。
それから下駄箱の中へ消えていった。
優雨・波瑠(いや、この女子たちってリアムのファンだよね? 多分、今日入学してきたばっかりの)
優雨「あー…リアム、御子柴さんにゾッコン&独占欲鬼&溺愛度マックス&他の女の子に興味ゼロのヘタレだから、あんまり近づくのはお勧めしないよー?」
波瑠「代わりに俺とかどーお?」
優雨の言葉を聞いてサーっと退散していく女子たち。波瑠の声は、全員に無視される。そんな親友の姿を見て、優雨がポンと肩をたたく。
◯リアムの部屋
リアムがゲーム機をシャットダウンし、舞がコントローラーを机に置く。それから、リアムがベッドにダイブする。仰向けになって両腕を広げ、舞にアピールする。
リアム「ねーえ。」
舞「何?」
リアム「一緒に寝よ?」
舞「はっ!?!?!?!?!?!?!?!?!?」
リアム(想像以上の驚き具合だな―――)
「だいじょーぶ。何にもしないから。」
(だって、手を出して嫌われたくないもん。これから長く付き合っていく気なんだから、焦らなくてもいい。)
舞「…」
リアム「もーっ」
黙って座り込んでいる舞に近寄り、両腕でガバッと捕まえたリアム。
リアム「きょーせいれんこー!!!」
舞「うわっ」
ひょいっとお姫様抱っこして、舞をベッドへ運ぶ。それから舞を押し倒して、リアムが上になった。数秒間、時が止まったように固まってしまうリアム。
その空気に堪えられなくなった舞が叫ぶ。
舞「このっ…嘘つき―っ!」
手当たり次第に近くにあったクッションを投げた。クッションを食らったリアムは、舞の横に、舞に背を向けるようにして横たわった。
リアム「ごめん想像以上に素晴らしい眺めだったもので!!!」
舞「開き直んなばーか」
リアム(どうしよう本当にかわいすぎる…今危なかった。よく耐えてくれた僕の理性!)
すると、舞が、見えないリアムの顔を見ようとリアムの背中側から覗き込んだ。
リアム「うわっ…ちょっとびっくりしたー」
舞「リアム、顔赤いじゃん」
リアム「えっ⁉」
レアなリアムの顔を見られて、ご満悦の舞。
リアム「ちょっと、笑わないでよ…」
赤い顔を必死に隠そうとするリアム。
舞「えへへ、この顔は、私しか見たことが無いんだろうな、って思ったらなんだか笑顔になっちゃって」
リアム「…!!!」
舞「ひゃっ、」
勢いよくリアムが舞の唇を奪った。噛みつくようなキスが何度も何度も降ってくる。
リアム「愛…してる」
リアムがそう囁いた。