〇3月(告白から約一か月)
〇公園 お昼
陽気な鳥のさえずりが聞こえる季節。舞とリアムは手を繋ぎながら、とある公園の桜の並木道を歩いていた。
舞(なんだかんだ言って、ちゃんとしたデートは今日が初だよな。桜…見にこれてよかった。)
「もう、私たちが付き合い始めてから一か月も経っちゃったんだね。リアムがアメリカに帰るまで、あと1か月か」
リアム「あー、舞、また気にしてるー! この間も言ってたよね、それ~」
舞(そういえば―――)
~回想~
〇バレンタインの翌日
〇香織やリアムの友人を見つけてすぐ
リアム「僕たち、付き合うことになりました~っ!」
〇学校の教室
リアム「僕たち、付き合うことになりました~っ!」
〇舞の家 リビングルーム
リアム「僕たち、付き合うことになりました~っ!」
舞「ちょっと、なんか軽くない⁉」
昨日旅行から帰ってきた舞父、舞母の前で、堂々と宣言したリアムにツッコむ舞。
舞父「おー、そうか」
舞母「よかったわね~、舞」
ほんわかした雰囲気を破るように舞が言う。
舞「でもさ…あと二ヶ月しかないんでしょ。」
リアム(寂しいと思ってくれてたの…⁉ かわいい…舞のこと、大好き‼‼‼ でも、ちょっと意地悪しちゃおうかな)
「まずは、あと二ヶ月続くかの心配しよっか」
舞「えっ…! あ…えと…」
(どうしよう、私恥ずかしい。リアムがアメリカに帰る前に、私たちの関係がうまくいかずに終わっちゃう可能性だってあるのに)
舞の反応を見て笑い出すリアム。
リアム「あははっ、大丈夫大丈夫! 俺はちゃんと遠距離する気だよーっ」
部屋がシーンとする。
リアム「え、待って、遠距離…するよね?」
舞「するする! ていうかリアムの方が私よりも先のこと考えてんじゃん!」
舞母「2人の子供はハーフね〜」
舞「お母さんそれは先走りすぎぃぃぃ」
顔が赤くなる舞。
リアム「えー俺はそこまで考えてたけどな」
舞「嘘でしょ!?」
驚く舞。それから、一部始終をのほほんとした顔で見守っていた舞父。
~回想終了~
舞「だってさ…寂しくて。」
リアム「早くない?」
舞「悲しいじゃん。離れたくないじゃん。そう思うのは、私だけ?」
舞が立ち止まる。舞の顔に少し陰りがさす。
リアム「舞だけじゃないよ。でも、言い換えればあと1か月も残ってるのに、悲しみに暮れるだけで終わらせちゃうのは、もったいなくない?」
舞「それもそうだね」
舞の顔に笑顔が戻り、それを見たリアムにも笑みが広がる。
リアム「綺麗だね」
舞「だよねーっ、お花見なんて、久しぶりかもしれない」
リアム「違うよ、舞がだよ」
恥ずかしがる舞。
リアムが舞に近づき、おでこにキスをする。
ますます顔が赤くなる舞。
リアム「いい加減慣れてよ~」
舞「む…むりっ!」
リアム「もう一か月も経つのにー?」
舞「まだ一か月しか経ってないもん!」
リアム「かわいい。 愛してるよ。」
桜をバックに、今日一番の笑顔を見せたリアムは、舞に輝いて映った。
〇公園 お昼
陽気な鳥のさえずりが聞こえる季節。舞とリアムは手を繋ぎながら、とある公園の桜の並木道を歩いていた。
舞(なんだかんだ言って、ちゃんとしたデートは今日が初だよな。桜…見にこれてよかった。)
「もう、私たちが付き合い始めてから一か月も経っちゃったんだね。リアムがアメリカに帰るまで、あと1か月か」
リアム「あー、舞、また気にしてるー! この間も言ってたよね、それ~」
舞(そういえば―――)
~回想~
〇バレンタインの翌日
〇香織やリアムの友人を見つけてすぐ
リアム「僕たち、付き合うことになりました~っ!」
〇学校の教室
リアム「僕たち、付き合うことになりました~っ!」
〇舞の家 リビングルーム
リアム「僕たち、付き合うことになりました~っ!」
舞「ちょっと、なんか軽くない⁉」
昨日旅行から帰ってきた舞父、舞母の前で、堂々と宣言したリアムにツッコむ舞。
舞父「おー、そうか」
舞母「よかったわね~、舞」
ほんわかした雰囲気を破るように舞が言う。
舞「でもさ…あと二ヶ月しかないんでしょ。」
リアム(寂しいと思ってくれてたの…⁉ かわいい…舞のこと、大好き‼‼‼ でも、ちょっと意地悪しちゃおうかな)
「まずは、あと二ヶ月続くかの心配しよっか」
舞「えっ…! あ…えと…」
(どうしよう、私恥ずかしい。リアムがアメリカに帰る前に、私たちの関係がうまくいかずに終わっちゃう可能性だってあるのに)
舞の反応を見て笑い出すリアム。
リアム「あははっ、大丈夫大丈夫! 俺はちゃんと遠距離する気だよーっ」
部屋がシーンとする。
リアム「え、待って、遠距離…するよね?」
舞「するする! ていうかリアムの方が私よりも先のこと考えてんじゃん!」
舞母「2人の子供はハーフね〜」
舞「お母さんそれは先走りすぎぃぃぃ」
顔が赤くなる舞。
リアム「えー俺はそこまで考えてたけどな」
舞「嘘でしょ!?」
驚く舞。それから、一部始終をのほほんとした顔で見守っていた舞父。
~回想終了~
舞「だってさ…寂しくて。」
リアム「早くない?」
舞「悲しいじゃん。離れたくないじゃん。そう思うのは、私だけ?」
舞が立ち止まる。舞の顔に少し陰りがさす。
リアム「舞だけじゃないよ。でも、言い換えればあと1か月も残ってるのに、悲しみに暮れるだけで終わらせちゃうのは、もったいなくない?」
舞「それもそうだね」
舞の顔に笑顔が戻り、それを見たリアムにも笑みが広がる。
リアム「綺麗だね」
舞「だよねーっ、お花見なんて、久しぶりかもしれない」
リアム「違うよ、舞がだよ」
恥ずかしがる舞。
リアムが舞に近づき、おでこにキスをする。
ますます顔が赤くなる舞。
リアム「いい加減慣れてよ~」
舞「む…むりっ!」
リアム「もう一か月も経つのにー?」
舞「まだ一か月しか経ってないもん!」
リアム「かわいい。 愛してるよ。」
桜をバックに、今日一番の笑顔を見せたリアムは、舞に輝いて映った。