◯とある日 学校
○教室 朝
教室に入り、ルンルン気分で舞の方に近寄ってくるリアム。
リアム「I love you from bottom of my heart!!」
舞「なんてー?」
リアム「心の底から大好きですって言った! ねぇ。たまには舞からキスして?」
舞が雷を受けたのではないかと疑うレベルの衝撃をうけた顔をする。
周りのクラスメイトはいつも通りだな、と特に気にせず日々を送る。
リアム「なーんてね〜」
舞がその言葉を聞いて、ほっと胸をなでおろす。
舞(何を言い出すのかと思ったよ…)
リアム(舞の新しい顔が見れた〜!)
舞が筆箱や教科書を持ち、香織に近づいていく。
舞「行こ」
香織「うん!」
教室を出て、廊下に移動する。
香織「ヘニンガーくん、本当に舞のことが好きだよね〜」
舞「最近異常なんじゃないかとも思い始めてるわ」
香織「一般的な日本人よりかは愛情が強いよね」
舞「あー、アメリカ人だからっていうのはありそう」
妙に納得した顔の舞。
舞「あ、でも――」
〜回想〜
◯昨日
◯舞の部屋
舞とリアムが勉強をしていた。すると、リアムが急に正座をしだした。
リアム「あの…謝りたいことがあるんだけど…」
舞「どうしたの?」
舞が顔を上げて聞く。
リアム「出会ってしばらくさ、僕、”アメリカ人だから”っていう理由でやたらとしてたじゃん?」
舞「あー、いきなり頬にキスしたり、ハグしてきたり、耳元で囁いてきたり…」
リアム「…いくらアメリカ人でも、全く面識のない完全初対面の人にあんな事するわけじゃないです。大変申し訳ありませんでした!!!」
舞「え」
(私、騙されてたの!?!?!?!?)
〜回想終了〜
舞「―――っていうことがあったんだよね」
香織「えーっ」
舞「本人曰く、昔は、アメリカ人と比べてもチャラ男だったらしく。でも、私に本気の恋(?)とやらをして心を入れ替えたんだとか」
(まさか周りに流されてなんとなくチャラ男をしてただけで、元はあんなに純粋なんてね。まぁ、私の手料理を食べる時はいつも、明らかに”素”の笑顔だったけど)
香織「やっぱり、いい人じゃん!」
舞(香織のイケメン贔屓がすごい)
「早く言わなきゃっていうのはわかってたみたいなんだけど、やっと付き合えたのに嫌われて振られるのが怖くて中々言い出せなかったんだって。わざわざ謝ってくれてありがとうって言っておいた」
香織「それでいいと思う! ちなみに、ヘニンガーくんって、元カノいたのかな…?」
舞「あー、不思議に思って聞いたら、彼女自体はいなかったらしい。思わせぶりなことはやりまくってたみたいだけど、ファーストキスは私だってよー」
香織「意外とピュアボーイ!!! かわいい〜」
理科室に着いて、舞がドアを開けながら言う。
舞「そんなにかわいい〜?」
◯放課後 御子柴家
◯リビング
舞がテレビを見ている。リアムと舞は二人ともソファに座っている。
リアム「ねぇ、舞。」
舞「どうした?」
リアム「たまにはキスしてくれないのー?」
上目遣いで頼んでくるリアム。
舞(かっ…かわいい!!!)
リアム「愛情表現をするの、いつも僕からでつr…」
視界いっぱいに舞の顔が広がった。髪の毛がファサッとリアムの頬に触れる。リアムの動きが一瞬止まった。リアムの言葉を遮るように舞がキスをした―――リアムが何が起こったのかやっと理解した。
舞「たっ…たまにはキスしろって言うから」
思わず黙りこくってしまったリアム。
舞「急に静かになるのやめてよ…!」
リアムがバッ、と顔を上げてキラキラした目で舞を見つめる。
リアム「これからも、たまにはほしい! でも…僕の心臓が死にそうだから…頻度は低めでお願いしたい!」
舞「なっ…なんだそれーっ」
近くにあったクッションを投げる舞。
そのクッションをくらって後ろに倒れるリアム。被さったクッションの下、リアムの顔は赤く染まっていた。
○教室 朝
教室に入り、ルンルン気分で舞の方に近寄ってくるリアム。
リアム「I love you from bottom of my heart!!」
舞「なんてー?」
リアム「心の底から大好きですって言った! ねぇ。たまには舞からキスして?」
舞が雷を受けたのではないかと疑うレベルの衝撃をうけた顔をする。
周りのクラスメイトはいつも通りだな、と特に気にせず日々を送る。
リアム「なーんてね〜」
舞がその言葉を聞いて、ほっと胸をなでおろす。
舞(何を言い出すのかと思ったよ…)
リアム(舞の新しい顔が見れた〜!)
舞が筆箱や教科書を持ち、香織に近づいていく。
舞「行こ」
香織「うん!」
教室を出て、廊下に移動する。
香織「ヘニンガーくん、本当に舞のことが好きだよね〜」
舞「最近異常なんじゃないかとも思い始めてるわ」
香織「一般的な日本人よりかは愛情が強いよね」
舞「あー、アメリカ人だからっていうのはありそう」
妙に納得した顔の舞。
舞「あ、でも――」
〜回想〜
◯昨日
◯舞の部屋
舞とリアムが勉強をしていた。すると、リアムが急に正座をしだした。
リアム「あの…謝りたいことがあるんだけど…」
舞「どうしたの?」
舞が顔を上げて聞く。
リアム「出会ってしばらくさ、僕、”アメリカ人だから”っていう理由でやたらとしてたじゃん?」
舞「あー、いきなり頬にキスしたり、ハグしてきたり、耳元で囁いてきたり…」
リアム「…いくらアメリカ人でも、全く面識のない完全初対面の人にあんな事するわけじゃないです。大変申し訳ありませんでした!!!」
舞「え」
(私、騙されてたの!?!?!?!?)
〜回想終了〜
舞「―――っていうことがあったんだよね」
香織「えーっ」
舞「本人曰く、昔は、アメリカ人と比べてもチャラ男だったらしく。でも、私に本気の恋(?)とやらをして心を入れ替えたんだとか」
(まさか周りに流されてなんとなくチャラ男をしてただけで、元はあんなに純粋なんてね。まぁ、私の手料理を食べる時はいつも、明らかに”素”の笑顔だったけど)
香織「やっぱり、いい人じゃん!」
舞(香織のイケメン贔屓がすごい)
「早く言わなきゃっていうのはわかってたみたいなんだけど、やっと付き合えたのに嫌われて振られるのが怖くて中々言い出せなかったんだって。わざわざ謝ってくれてありがとうって言っておいた」
香織「それでいいと思う! ちなみに、ヘニンガーくんって、元カノいたのかな…?」
舞「あー、不思議に思って聞いたら、彼女自体はいなかったらしい。思わせぶりなことはやりまくってたみたいだけど、ファーストキスは私だってよー」
香織「意外とピュアボーイ!!! かわいい〜」
理科室に着いて、舞がドアを開けながら言う。
舞「そんなにかわいい〜?」
◯放課後 御子柴家
◯リビング
舞がテレビを見ている。リアムと舞は二人ともソファに座っている。
リアム「ねぇ、舞。」
舞「どうした?」
リアム「たまにはキスしてくれないのー?」
上目遣いで頼んでくるリアム。
舞(かっ…かわいい!!!)
リアム「愛情表現をするの、いつも僕からでつr…」
視界いっぱいに舞の顔が広がった。髪の毛がファサッとリアムの頬に触れる。リアムの動きが一瞬止まった。リアムの言葉を遮るように舞がキスをした―――リアムが何が起こったのかやっと理解した。
舞「たっ…たまにはキスしろって言うから」
思わず黙りこくってしまったリアム。
舞「急に静かになるのやめてよ…!」
リアムがバッ、と顔を上げてキラキラした目で舞を見つめる。
リアム「これからも、たまにはほしい! でも…僕の心臓が死にそうだから…頻度は低めでお願いしたい!」
舞「なっ…なんだそれーっ」
近くにあったクッションを投げる舞。
そのクッションをくらって後ろに倒れるリアム。被さったクッションの下、リアムの顔は赤く染まっていた。