「ルシア〜、起きて〜!」


「んー」


兄、ルシアは朝がとてつもなく弱い


だから毎朝私が起こしてるんだけど、これでも起きようとはしない


だから肩を揺さぶってみた


「シアン〜おはよう〜」


兄はまだ寝起きで声がかすれてる


「もう8時だよ〜?秋で涼しくなってきたからって寝坊はダメだよー」


私はたまにルシアの頬に軽くキスを落とす


こうすると起きることもあるけど、今日はしたらダメだった


私が離れようとしたら右腕をぐいっと引っ張られ、私はいつの間にかルシアのベッドの中にいた


「いくら俺が兄だからといって頬にキスはないんじゃない?シアン」


ルシアは私の髪を一掬いすると口元に持っていきキスをした


「そ、そんな…いつもしてるじゃん」

「うん、してるね、でも寝起きの兄にしては行けなかったね」


何が言いたいのかさっぱり分からないけど


私にはわかる、この兄は今、ものすごく喉の乾きにもがき苦しんでいるということを