胸の奥で強烈なもの寂しさが渦巻いた。


 なんか。まさか。


 私って、結構……すけべだったんだ!?


 カーッと身体中を熱が支配する。


 新たな一面ってレベルじゃない。そういう方面には苦手意識すらあったほどだ。


 なのにスイくんだったら、っていうか、スイくんが私をそういう目で見るんだって思ったら。


 嬉しいっていうか、恥ずかしいっていうか、たまらないっていうか……っ!?


 なにこれっ!?



「っふふ、真っ赤……かわい。びっくりして固まっちゃいましたね。今日は寝ましょうか」

「へっ……も、もう!?」

「ん?」

「あっ」



 だんだんと嬉しそうに目を細めていくスイくん。


 比例して私の体にじわ、と汗が増えていく。



「寝るの、やなんですか?」

「い、いや……」

「俺も本当は寝かせたくないです」

「……うぅ」



 わざと口を外して頭や頬に口付けてくる。


 くすぐったいよ……。


 胸がむずむずして、でもなんだか心地よくて。


 もっともっとって……、こんなの、知らない方がよかった。


 自分がこんなに欲求に忠実な人間だったなんて、恥ずかしいよ。



「も……スイくん」



 近付いてきた唇を手で遮る。



「っ……するなら、くちがいいっ」



 すごいことを言っている自覚はある。


 でも本音だ……っ。