マリちゃんになんと言っていいか分からず、つい、黙ってしまう。
人様の恋愛観のことをうんぬんかんぬうん言う筋合いは私にはない。
久我先生と付き合っているわけではないけれど、一夜を過ごしてしまったことは事実なわけで。何もなかったにしろ、言えないくらいの後ろめたさはある。
結局、ろくに話し合いをすることもできずにマリちゃんの元から離れた。
帰ってきた場所は五十嵐先生がいる居酒屋。
五十嵐先生にもいっちょまえなことを言って出て行ったのにダサすぎる。
「戻りました……」
五十嵐先生は私を見て、マリちゃんと上手く話し合いができなかったことを悟ったらしい。
「まあ、そこ座れや」
ーーと、まだテーブルに残っている大量の料理を指指して私に座るように促した。



