「久我先生……大丈夫なんですか?」
それとなく安達さんに聞いてみると、安達さんは「うーん」と首を傾げた。
「まあ、今回の件は電話だけで指示をした専門医の先生にも責任はあるし、救急外科の先生がオペを拒否するのも問題だったから久我先生一人の責任にはされないだろうけど……」
「責任を押し付けられたらどうなるんですか?」
久我先生がどうなってしまうのか、気になって知りたくて、しつこく質問を投げかける。
「それこそ、やめさせられたり飛ばされたりするんじゃない?」
辞めさせられたり、飛ばされたり……
ここの病院は絶対的に久我先生の力が必要だ。他の医者や女医も久我先生がいることで成り立ってることも多い。
久我先生自体は気に入らないけど、それでも久我先生を必要としているのは患者だけではない。
人命が大事なのも十分に分かってる。
けれど、後先考えて行動できない久我先生に腹が立ってしょうがない。



