本当は今すぐにでも抱きたい。
けれど、ここは俺の家で、今幸野の前にいるも俺だ。五十嵐先生じゃない。酔っていることを良いことに襲っても多分、いや、絶対幸野は傷つく。
だって俺は幸野に好かれてないし、なんなら嫌われてるんだから。
幸野の上から離れる。気分を落ち着かせようとキッチンに行き水を口に含む。幸野が目を覚ましたら飲ませなきゃな……と、まだ開けていないキンキンに冷えたペットボトルの水を冷蔵庫から取り出す。
「くぅくぅ」と寝息を立てながら熟睡している幸野。
ハア、しっかりしろ! 相手は幸野といえど酔っ払いだぞ! ペチンと両頬を手で叩きムチを入れる。
ベッドの側に近寄り、幸野の隣に冷えた水を置く。幸野の寝顔を見ながらズボンのポケットからスマホを取り出し寝顔を写メった。
酔っ払いのくせに、なんでこんなカワイイんだコイツは! 自分がしていることが気恥ずかしくなりスマホをベッドに放った。
「はあ、寝よ……」
幸野に密着しない程度にベッドに横になる。この状態で手出さない俺、マジですごい。



