まともに歩けないくらいフラフラな幸野を背中に乗せマンションに着いた。
「んんっ、五十嵐せんせぇ」
俺を五十嵐と勘違いして、甘ったるい声を出す幸野。やっぱり幸野を連れ帰って来てよかった。この様子じゃ絶対抱かれてた。
――といっても、俺も幸野に手を出す気満々で連れ帰ってきた。五十嵐先生のことをあまり悪くは言えないし、俺も同類だと思われてもしょうがない。
けれど俺は五十嵐先生みたいに、女をとっかえひっかえ抱いたりしない。
玄関で幸野の靴も脱がせてベッドまで運ぶ。俺のベッドは五十嵐先生のところみたいにキングサイズではないけど、普通に大人二人寝れるほどの広さはある。
「下ろすぞ」
ベッドにゆっくり下ろすと、目を瞑ったままの幸野は俺の首に腕を回し離れようとしない。
ムラッとくる欲望を抑えて、首に手を回し幸野の手を振り解く。
今まで見てるだけだったのに、今は幸野が俺のベッドで寝ている。



