イケメン外科医が激しく寵愛してきます。【メイン更新中】




 「いっとくが、コイツにはオレが手取り足取りで教えるからな」

と、まんざらでもないことを幸野に言い出す五十嵐先生。


 ……冗談じゃない。他の女はいくら食い散らかしてくれても良いけど、幸野だけは手を出してほしくない。そんなことが分かった日には絶対仕事が身に入らない。


 幸野も幸野で恋愛経験が人並み以下のような気もするし。五十嵐先生にあれこれ言い寄られる前に先手を打ちたい。


 五十嵐先生が医局室から出て行った後、幸野と話すために白々しく残った。すると、意外にも幸野から話しかけてきてくれた。


「あ、あの……久我先生は五十嵐先生とお知り合いなんですか?」


 五十嵐先生のことが気になるらしい。


「ああ、本院で一緒にオペやってた。あっちは俺達が主導権握ってるって思ってるかもしれないけど、こっちからしてみたらいっつも主導権握られてた」

「そ、そうなんですか」

「五十嵐先生は患者を良く見てるし、速いし的確。ただ……」


 あまり他人のことは悪く言いたくはないけれど、これだけは幸野に言っておきたい。


「……五十嵐先生に潰されていった外科医は少なくない」