オペ室には外科医、麻酔科医、機械出しの看護師、外回りの看護師、臨床工学士等がいる。オペ中、俺達は一体となって手術をしているし、誰かが欠けてしまってはダメだ。
どう言おうか言葉に詰まらせていると、「久我先生、なんでしたっけ!?」と、幸野が俺に話しかけてくれた。
「あ、ああ。来週のオペのことについて確認しておきたいことがあって」
パソコン上の診療録と資料を見せ、恐らく分かっていないであろう幸野一人だけに説明を始める。
オペ前は一通りの流れとして、外科、麻酔科、機械出し、MEでのシュミレーションを行うのだが、幸野には、他の麻酔科医に、俺が来週のバイパス術の説明にきたよ、と、伝えてもらえるだけでいい。
当日担当してくれる麻酔科医はまだ来ていなさそうだったため、また後日麻酔科の医局室に足を運ぼうと思っていた。
だが、
「そんな新米にダラダラ説明すんな」
五十嵐先生は当日、幸野と一緒に俺のオペに入るらしい。



