潰されていった外科医……?
「そ、それってどういうことですか?」
「五十嵐先生がオペを急かして、執刀医が術中にミスするっていうことが何件もあった。それでもやっぱりミスをしたのは執刀医なワケだから、その執刀医は地方の病院に飛ばされたりしてる」
……そ、そんな。
怖くなって、私まで身震いしてしまう。
「久我先生も飛ばされて、こっちにきたんですか?」
「ちげぇよ。ここでの心臓外科のオペ実績のために呼ばれたんだ!」
「……じゃあいずれは本院に戻られるんですか?」
「誰が?」
「久我先生が」
大した意味もなく聞いただけなのに、気に触ったのか頬をムニュッと掴まれた。
「何でそんな嬉しそうな顔してんだよ」
「へ! ほんなほほは、ひはい……」
「安心しろ、俺が本院に戻ることになったら、おまえも一緒に連れて行くからよ」
鬼のような笑みで笑う久我先生。
頭を横に振れるだけ振って否定する。
…………絶 対 や だ !!



