「で? 久我が来たのはなんでだっけ? オペの確認だっけ?」
五十嵐先生は久我先生が持っていたパソコンに目を向ける。
「はい。麻酔の確認も兼ねて説明をしにきました」
虚血性心疾患のオペの手順を久我先生が一通り説明を終えると、五十嵐先生は久我先生が持ってきてくれていた資料に目を通し「了解」と受け取った。
「目を通してまた久我の所に向かうわ。とりあえずオレ達がやることはカテーテルの膀胱への配置まで終わらせて、患者の全身を見ながら薬で調整していく。分かったか、幸野!」
「は、はい?」
返事はしたもののよく分かっていない。
五十嵐先生は私に「ちょっとこっちこい」と手招きした。
「ったく、手取り足取り体ベッタリがイヤなら心臓麻酔について勉強しとけよ」
「わ、分かりました!」



