「ねー、あなたから逃げてきた私にその台詞?私より歳上なのに、馬鹿なの?」

 「なんだと⁉️整形外科のジーザスと言われた俺に失礼だぞ」

 「おべっかを真に受けるなんて、だから馬鹿なんでしょ」

 「お前こそ、馬鹿だろ。走れもしない足で全力疾走。また、しばらくびっこ引く毎日に逆戻り。看護師の癖にどうする気だ?働くため北海道まで来たんだろ?」

 意地悪な笑みで私を上から見る。

 「あーあ。残念。どうやっても俺から逃げられないんだよ、(ゆかり)

 こんなはずじゃなかったのに。やっぱり運命なのかな?