すると、塩野さんが近づいてきた。 「もしかして、住田さん?」 「え?」 「どこまでされたか知らないけど、あの人常習犯だから。よけ方を覚えないとだめよ。ああいう人はこれからもたくさんいるからね」 意地悪な笑みを浮かべている。信じられない。慰めてくれるどころか、しょうがないんだみたいな言い方。 「それ、どういうことですか?みんなあんなセクハラに耐えるのが当たり前ってことですか?」 私は涙をためた目で言い返してしまった。 すると、他の看護師がこちらを見た。 知らんふりしている。