「うるさい。触診してるんだ。黙ってろ、この馬鹿」 「馬鹿は余計」 「あ、痛い!」 「ここ、まずいな」 そう言うと、私をレントゲン室へ運んで、さっきいじっていた足の向きを上の方にして動くなよというと出て行った。 いつの間にか写真を撮られて、診察室へまた運ばれる。 「はー。お前のこの写真見るの俺何回目かな?夢にも出てきそうだ。もはや、見なくてもわかる」 「それなら、撮らなくてもいいじゃん」