「光琉先生を信じなさい。そして先生ほどの人が選んでくれたのがお前だったんだから誇りに思いなさい。お前にはそれだけの価値があるということです」 「……お母さん」 「光琉先生。私はこんなですし、今後は紫のことお任せします。どうかよろしくお願いいたします」 母親は頭を深く下げた。 光琉は母親に深々と頭を下げた。 それが全ての返事だというように。