看護婦を呼んで点滴を入れ直すよう指示し、光琉は食事を取りに行った。 紫のためにあかりが作ってあった食事を運んできた。 戻ってくると、看護婦に聞いた。 「熱は?」 「三十七度三分です」 「点滴が効いて少し下がったな。紫、少し口から食べられるか?」 じっと運ばれてきた湯気の出たおかゆとおかずを見ている。 「はい。少しなら……」 看護婦は出て行った。