「そーだけど。」
『お前に関係ある?』みたいな目で、見てくる律くん。
まっ、負けない!
「ごっ、合コンって聞こえたんだけど…」
俯きながら、律くんに言う。
…よくないよ、天音っていう好きな人がいるのに。
それに合コンって王様ゲームっていう破廉恥なゲームしたり、大人っぽい雰囲気のやつでしょ?
私たちまだ高校生なんだから、そういうのは良くないと思う…
「へー、いこいはいつから盗み聞きが趣味になったわけ?」
その笑いを含んだ意地悪な声に顔をあげると、やけに嬉しそうな律くんの表情。
ぬっ、盗み聞きなんて酷いっ。
「そんなの、律くんだってこの間!」
これが盗み聞きなら、この間の告白された後の会話聞かれてたことだって盗み聞きなんだから!



