「先生」って呼ばせないで

必死に手足をバタバタさせて暴れて抵抗する。


先生の手が太ももを這う。


「可愛いなぁ。もっと泣き叫べよ」


「触らないで!!お願いやめて!!!」


抵抗をやめたら終わりだ。


お願い、誰か助けて…っ!!


誰か気づいてよ…!!


とにかく暴れて助けを求めていたその時。


たまたま私の手が先生の目に直撃した。


「痛っ!!」


目を抑えて私から離れる。


今しかない!


逃げなきゃ。


恐怖で思うように動かない身体を無理やり動かし、ドアを開けて外に飛び出す。


「待ててめぇ!!」


ここがどこだかも分からない。


分からないけど、とにかく明るい通りに出なきゃ。


後ろを振り返ると、高松が追って来ている。


「だ…誰か…!!!誰か助けて!!!」


まるでぬかるみを走っているように、足が前に進まない。


振り返る度に高松が近づいてきている。


「いやぁぁぁぁ!!!」


来ないで!


嫌だ。怖い。