「先生」って呼ばせないで

こんなにカッコイイとやっぱり彼女いるよね。


いないほうが不思議だ。


「どれくらい付き合ってるの?」


「だから、いないって」


「嘘だ〜。だって廉くんだよ?彼女いないわけないじゃん」


「俺をなんだと思ってんだ」


「そりゃ、超カッコイイ王子様だよ」


王子様は盛ったけど、私にとって廉くんは超カッコイイお兄さんだ。


スマートで優しくてカッコいい人。


「バカじゃねーの。じゃあお前の好きな人は何になるんだよ」


「それはただの好きな人だよ?廉くんは遠い存在の推しで、遥斗先輩は現実にいる好きな人」


「意味わかんねー」


眉間にシワを寄せるその仕草さえも様になっている。


カッコいいな…。


遥斗先輩とは違うカッコよさ。


ベクトルの違う“好き”。


「廉くんは、テレビの中のアイドルや俳優さんと同じってこと」


「へぇ。たぶん一生分かり合えないわ」


「そんな悲しいこと言わないでよぉ」