「先生」って呼ばせないで

懐かしさで胸がいっぱいだ。


「ホントに廉くんなんだね…」


「なんだそれ」


もう二度と会えないと思っていた。


ホントにホントに会えて嬉しい。


「怜からちょこちょこのんちゃんの話は聞いてたから、俺は久しぶり感ないけどな」


「え、そうなの?やだなぁ…変な話聞いてない?」


お兄ちゃんなら何言ってるか分かんない。


「リビングでお腹出して寝てたこととか、音痴だからお風呂で合唱コンクールの練習してたこととか、いろいろ聞いた」


〜〜っ!!


「他にも、中学の入学式でコケて青あざ作ったこととか、リレーのアンカー任されたのに待機場所間違ってて出れなかったこととか―」


「も、もういいから!」


私の変な話筒抜けじゃんか。


お兄ちゃんめ…。