「先生」って呼ばせないで


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翌日。


今日は数学の補習だ。


本当は遥斗先輩とデートの予定だったのに…。


嫌々補習の教室に入ると、廉くん以外は誰もいなかった。


「あれ、他の人は?」


「数学の補習は一宮だけ。簡単めに作ったテストだし、補習の対象は20点以下だから」


……。


皆、すご。


さっぱり分からなかったんだけど。


「で、解き直しはしたんだろうな」


「そんな圧かけないでよ」


教卓の目の前に座り、解き直したテストを広げる。


「ねー廉くん。2人きりだから廉くんって呼んでいいよね?」


「は?」


え、こわ。


こわいんだけど!


教卓を挟んで鋭い眼光が飛んでくる。


「素の廉くんって怖い人なの?」


昔のあの優しいゆるふわ廉くんはどこ?


のんちゃんのんちゃんって甘やかしてくれた廉くんは??