「先生」って呼ばせないで

はっ!


全教科補習なの先輩にバレちゃったじゃん!


せっかく先輩に勉強教えてもらってたのに!


「乃蒼ちゃんっておもしろいね。表情がコロコロ変わる」


え、そこ??


全教科補習にはツッコミなし?


もしかして奇跡的に聞き逃してくれた?


「しかも結局全教科補習なんだね。自信あるって言ってたのに、そういうところも面白いし可愛い」


そんなわけはなかったか。


しっかりバレてるし、めっちゃ笑われてるし…。


最悪だ…。


廉くんのバカ…。


「じゃあデートは来週にしよっか」


「はい!補習がんばりますっ」


「うん、がんばって」


なんかずっと笑ってるんだけど…。


これは、私、やらかしたパターン?


「そろそろホームルームだから戻るね。また連絡する」


「わかりました!」


謎に笑いながら去っていく遥斗先輩。


廉くんに文句言ってやろうと思って再び振り返ると、もう廊下にはいなかった。


教室に入ると、女子に囲まれて談笑している姿が。


あれじゃ文句の言いようもない。


「廉くんのばーかっ」


小さな声で呟き、自席につく。


聞こえてしまったのか、教卓から鋭い眼光が飛んできた気がしたけど、無視して眠りにつく。


1時間目、なんだったかなぁ。


眠たくなってきちゃった。


「ふぁ〜ぁ」


おやすみー