だからこの恋心は消すことにした。





だから魔法を使うことにした。

俺が魔法を使うと決めた瞬間、魔法によってそこら中の雪がラナの作った雪へと集まっていく。
そしてものの数秒で、小さな雪山は大きな雪山へと姿を変えた。



「…さ、さすがですね」



一瞬で大きな雪山に変わった雪山を感心したようにラナが見上げている。



「それで?あとは中をくり抜くんだっけ?」

「そ、そうです。あ、でもそれは私が…」



ラナがそう言った時にはもう遅かった。
雪山の中にはぽっかりと大きな穴が空き、広い空間ができていたからだ。
もちろん俺の魔法によって。
穴の空いた雪山を見てラナが「ああ〜。1番の醍醐味が…」と残念そうしていたので、俺はすぐに穴の表だけ雪で塞いだ。
これで少し掘れば空間が出るだろう。



「ほら、これで掘れるでしょ」

「はい!ありがとうございます!」



何故、苦労してまで自分で掘りたいのかよくわからないが、ラナは嬉しそうに返事をして意気揚々と雪にスコップを突っ込んだ。