あたしは急いで 返信ボタンを押す。 ――送信。 一時間後――――。 やっぱ来ない。 またあたしから送る。 違う話題で。 【本文:もうすぐバレンタインだね。 一樹は誰かにあげるの?】 送信。 一樹は好きな人とか居るのかな...? 次の日――――。 朝も携帯をチェックする。 未読メールは無し。 心は昨日のドキドキとは違い、重苦しい。 そんな気持ちで登校する。