お辞儀をして去っていく私の後ろ姿をずっとあの男に見られ続けたことを私は知る由もなかった。 祖父と両親の近くに行き 「ねぇもう帰りたい」 と祖父に小声で言うと 「だいたいの人は挨拶したからもう帰ろうか。ありがとうな今日は」 と言ってくれたので今日は帰れることになった。 でも憂鬱だ。今日これからメールも送らないといけないなんて。