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パタン。
誰かが本を閉じる。
怖くなった私は、本棚に読んだ本を戻す。
時間になり、教室に戻る。
何この……胸騒ぎ。
教室の中に入ると違和感しかない。
ここ……本当に、学校だよね?
だけど、授業が始まる時間になってもクラスメイトは来なかった。
当たりは薄暗く怖い。
帰ろう。そう思い荷物を持って教室から出て玄関に行く。
上履きから、外履きに履き替える。
「……え、」
私が目にしたもの、それは……
闇の中だった。
私だけが闇の中。
「いやああああああ!!!」
あの本は読んでは行けない。
あの本を読んだ物は……本の中に閉じ込められるから。
あの本のタイトルの名前……
『恐怖短編集』の文字が変わり……『恐怖の先には何が待ち受けているのか……』と変わっていた。
本の後ろには……こう書かれていた。
〝この本、読んでべからず〟と……