翌日、俺は久々の授業をしていた。


昨日の夜は……なんか、変な夢を見た。

死者が、俺を襲ってくる夢を。

めっちゃ、怖かったわ……

現実に起きなきゃいいけど。


そう思いながら、俺は授業を受けていた。


今日の授業は、普通の授業。

数学、国語、英語、歴史、社会。

いやー、久々の授業は新鮮だ。


俺の場合は、すぐに分かるけどな。


数学の時間なんて……

「黒谷、この問題解けるか。答えてみろ」

俺は、答えを言う。

「正解だ」


次の国語の時間の時も……

「黒谷くん、この問題答えてみて」

俺は、答えを言う。

「お見事!さすがね!黒谷くん」


英語の時も俺はペラペラと英語を話す。

俺は天才的な脳を持っている。


唯一無理なのは……そう、〝幽霊〟。

現実に無い者。


「タニ……クロタニ……」

「?!」

「ヨクモ……オレヲ……コロシタナ……」


俺は、後ろを振り返る。

そこに居たのは、俺が殺した男だった。


「うわああああああああああああ!!!」


闇に溺れたヤバい姿になって俺の目の前に現れたんだ。