「______ごめん。夕姫……俺と、別れて」
俺はそう口走っていた。
なぜ、そんなことを行ってしまったのか。
それは、……
言い訳になるんだが、仕事が忙しくなったのと、もう……恋愛感情がなくなった。
だから、ああしか言えなかった。
夕姫からは、当然の言葉をあびる……
「……だと、思ったよ。好きじゃなかったことぐらい。
……私の体目的だったこともね。……ッ最低男め!」
夕姫は、俺の前から居なくなった。
でも、なんも思わない……
ほんと、最低な男だ。
「ごめん。こんな、俺で……」
そう言葉に出していた。
「おやおや、お困りなご様子ですね?そこのお兄さん」
「?!お前は誰だ」
「私の名前は、イーディアと申します。〝人形アンティーク〟の主を務めております。貴方の名前は聞くまでもありませんね。三津さんですね?」
「なぜ、知ってる」
「女性の方なら誰でも知ってますよ」
「…」
「いくつもの心をダメにしてきた代償は、そう軽くないですから。貴方には〝人形〟になってもらいます」
「はぁ?!冗談じゃ…」
「あはは、もう遅いです」
こうして、俺は人形にされて今に至る。
今も、俺は…人形のまま。
生きることも寝ることもましてや空気を吸うこともできない。
隣には…俺の元カノ〝夕姫〟がいる。
約束を破ったんだと。
こんな俺に…自分を犠牲にしてまで、俺の事が好きなんだなと思うと…悪いことをしたなと思うよ。
俺は人形なのに瞳から涙が出てきた。
チャラーン
また、1人の人間が館にやってきた。
この館が壊れない限り、永遠と繰り返されるだろう。
俺は今日も誰かのはかいじめにされる……
BADEND……